本講座は、2012年から2014年までの2年間「アジアビジネス人材育成寄附講座」において蓄積した、アジア諸国の現地事情、歴史、社会、文化、経済、産業、行政機構などに関する研究成果に基づいて、2014年度にアジア地域におけるビジネスの拡大や新規事業の開拓ができる人材の育成をめざして設立されました。

本講座（寄附講座時代も含めて）では2013年度から、アジア各国で活躍できる企業人材を育成するためにアジアビジネスリーダー人材育成プロジェクトを毎年運営してまいりました。本プロジェクトでは現地のトップクラスの大学の教員、現地企業の経営層等から多数の講師陣を招いて、国別・産業別の特性や成功事例を分析し、国ごとに異なる事業経営成功のための日本企業のビジネス開発を目指した研修を行っております。また、現地ビジネスの開拓能力を飛躍的に向上させるため、現地企業・政府機関・企業等との緊密な人脈構築を目的として、現地有力企業等での中長期のインターンシップ研修を積極的に取り入れた、これまでにない斬新な教育コースの開設と人材育成実践を参加企業と共同で実施しております。

2020年、突然はじまったCovid-19の世界的感染拡大により、アジア経済は壊滅的なダメージを受けました。とりわけ、本プロジェクトのインターンシップ対象国では、経済再生のために新しいプロジェクト、ビジネスモデルの発展が緊急の課題になりました。Covid-19は同時にオンライン技術、IT技術の世界的普及をもたらしました。本プロジェクトは、アジア現地企業におけるインターンシップに加え、現地大学等とのサイバーラボを導入するなど、新しいＩＴ技術を駆使したプロジェクトとして生まれ変わり、アジア諸国のパートナーとともにポストCovid-19時代にふさわしい人材育成プログラムとして発展すべく努力をしております。